分析発表演習では多くの能力がみられる
分析発表演習は、ご存知のとおり、分析と発表に分かれています。
つまり、思考面と対人面が2つセットになっているということです。
これがどういうことかというと、殆どの能力を分析発表演習で観察することが出来るということです。
実際、多くのアセッサーはこのように言います。
勿論、分析発表演習でも観察しにくい能力というものはあります。
例えば、面接演習にでは、一対一の影響力が顕著に観察することができますが、分析発表発表演習で観察できるのは対集団の影響力です。
また、インバスケット演習では、組織の活用力が明確に出ますが、分析発表演習では、プラス評価ができる程度で、マイナスとはまでははっきり評価できません。
このように、一部について不得意な部分はあるものの、分析発表演習では分析を通じてその人の思考面を評価することができ、発表を通じてその人
の対人面を評価することができ、オールマイティな演習と言えるでしょう。
さて、以上から何が言えるかというと、決して分析発表演習を侮らない方がよいということです。
勿論、侮っている方はほとんどいないでしょうが、とりあえず上手にしゃべることができれば何とかなるという考えでは痛い目をみる可能性があります。
分析発表の発表では、しゃべりの上手さを評価するものではないからです。
また、いくら頭が良くても、分析発表演習で良い評価が出せない場合もあり得ます。
何故なら、分析は人材アセスメントの他の演習と同様に、模範解答がある訳ではなく、あくまでも評価軸(ディメンジョン)に沿って能力をあぶり出すものであり、論理的思考だけでなく、人の活用の仕方までもが観られるからです。
人のことを考えない人はやはりそれが表出した分析発表になります。
このように、分析発表演習においては多くの能力が観察されるということは頭に入れておいてください。
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